田淵行男写真展「黒の造形」

名称：田淵行男写真展「黒の造形」

会期：令和5年6月27日（火）～10月15日（日）
会場：1階展示室
料金：常設展料金

自著『山は魔術師　私の山岳写真』（実業之日本社1995年）で田淵行男は「図柄に黒い部分を取り入れることは画面構成上絶対に有利なことと思っている」と語っています。故に、一般にカラー写真が普及した段階においてもモノクローム写真を多用しました。田淵のモノクローム写真は、素の被写体から構成するに必要な部分を切り抜かれ、階調を単純化されたパターンにも似た「造形作品」とも言えます。本展ではこうした造形的写真作品を『山は魔術師　私の山岳写真』にある田淵の言葉を引用しながら展示します。地階では8月27日まで田淵の手書き細密画展を開催しており、田淵行男が写真家としてだけだはなく、造形作家としての一面があることを確認します。