丸山晩霞(ばんか) 水彩画展
Category : 田淵行男記念館
【槍ヶ岳】
会期 2018.12.18(火)~2019.2.24(日)
内容:現在の長野県東御市に生まれ、日本の水彩画の発展、普及に尽力した明治の山岳画家、丸山晩霞の作品をご紹介します。丸山晩霞記念館(東御市)所蔵作品。
会場:地階展示室
丸山 晩霞 Banka Maruyama
山岳画家、田園画家。1867年長野県祢津西町(現東御市)生まれ。本多錦吉郎の彰技堂で学ぶ。1895年吉田博と知り合い、1898年ともに40日間に及ぶ北アルプス写生旅行を敢行。1900年渡米し、ボストンほか計3都市で展覧会を開催し成功を収める。その後欧州を巡遊し1901年帰国。1902年明治美術会を改編した太平洋画会創立に参加。1905年大下藤次郎とともに水彩画講習所開設、日本の水彩画の発展、普及に尽力する。1911年再渡欧。1913年日本水彩画会創立の中心として活躍。1936年日本山岳画協会創立。丸山晩霞は山岳風景や田園風景を最も得意とした。特に白馬大雪渓のお花畑で高山植物の魅力にとりつかれ、石楠花と高山を配した装飾的な画風は信州ではよく知られている。水彩画が盛んな長野県において、その頂点に立つ画家といえる。晩年は俳句でも才覚を発揮し、情緒的な感性と郷土愛に溢れた人物であった。